09年の「Head Cyaan Hot So」のヒットでダンスホール・シーンでもブレイクしたゴスペル・レゲエ・アーティスト、PRODIGAL SONの最新作登場! ダンスホール、レゲエ、クロスオーヴァーと変幻自在なスタイルでゴスペル・レゲエの可能性を広げる注目アーティストの意欲作! 芸名のPRODIGAL SONとは「放浪息子」の意味。ハードコアな粗暴なダンスホールDJを想像しそうな芸名ではありますが、実際は敬虔なキリスト教徒で、ゴスペル・レゲエ・アーティストとして活躍、ジャマイカでは青少年に「非暴力」を訴える活動に参加して、学校訪問啓蒙活動ツアーとかも実施して表彰もされている存在です。 本名はCALVIN WHILBY。76年ジャマイカ生まれ。祖母の意向で教会で育ちましたが、祖母が他界した後に教会を抜けてストリート・ギャングの道を一直線。ただ、そうした生活の中で多くの仲間達を失い、改めて育った教会の教えの意味を悟り改心して、98年にキリスト教徒としての洗礼を受けることに。また、同時期にダンスホール・ヒット・メイカーから転身して、ジャマイカのゴスペル・レゲエ・シーンを牽引している〈MAIN STREET〉のDANNY BROWNIEとも出会い、自らも「神の教え」を伝導するアーティストの道を志すことに。99年に正式にデビューし、その際にDANNY BROWNIEより「神の教えを受けて育ちながらも、ギャングの道を彷徨い、再び神の教えのもとにもどった神の息子」という意味で、「放浪息子」という芸名を授けられることに。 以来、現在までジャマイカ/カリブのゴスペル・レゲエ・シーンで精力的に活動して、これまでに6枚のアルバムもリリース済み。また、09年には『REGGAE GOLD 2009 / VP1849』にも収録された「Head Cyaan Hot So」をスマッシュ・ヒットさせて以来、ダンスホール・シーンでも注目を集めている存在となっています。 本作は通算7枚目のオリジナル・アルバム。タイトルは1曲目に収録された「76 99」で、76年に生まれ、放浪していた99年までの自身の経歴をテーマとした楽曲から名付けられたもの。ダンスホール、ワン・ドロップ、クロス・オーヴァーと様々なタイプの楽曲で構成されており、テーマもベタベタなゴスペル/神様讃歌に限らず、幅広い意味でのラヴ・ソングから日常をしたものも多く、現地の青少年にとってもリアルに伝わる内容を目指すPRODIGAL SONらしい魅力とオリジナリティが溢れた内容となっているかと思います。2月に発表された「Lovin You」をサンプリングしたメロー・クロスオーヴァー・チューン「Love Me Like This」は現地でもヒット中です。 現状の日本マーケットにおいてはゴスペル・レゲエの認知と人気も低く、コア・ファンの中でも前出の「Head Cyaan Hot So」以外に知られたヒットもなく、積極的に拡売するには困難な作品であることは事実ですが、ジャマイカのレゲエ・シーンの中で興味深い存在であるコトも事実で、本作収録曲も現地で作品リリース後に「Head Cyaan Hot So」同様にダンスホール・シーン、日本のシーンにも飛び火する可能性は十分にありますので、是非ご記憶&ご注目頂きたいと思います。
★プレイリスト★
01. 76 99 02. HOT FI YOU 03. WAIT A BIT 04. BIBLE IN THE AIR 05. HOW WE PRAISE 06. UP UP AND AWAY 07. LOYALTY 08. RHYMES 09. COCONUT OIL 10. MY SHOES 11. PUSH ON 12. JAH CARRY ME OVER 13. BORN IN SIN 14. LOVE ME LIKE THIS 15. MORE MORE MORE 16. LET IT RUN 17. HEART SURGERY 18. DATE WITH DESTINY 19. LIVING WATER 20. STAY RIGHT HERE |