韓国のハイブリットレゲエユニットRUDE PAPER。DAMIAN MARLEYなどを彷彿させる迫力ある独特のフローではやくから日本の一部関係者の中で話題になっていた彼らが、今年待望の来日も果たし、日本のファン達の前にベールを脱いだ。まだそれほどレゲエシーンが発展していない韓国において、他ジャンルとの独自の融合スタイルでこれからの韓国レゲエシーンの発展に意欲的な彼らは今のうちからチェックしておいて間違いなし!
韓国内ポピュラー音楽シーンに新たな【キーワード】を提示するルードペーパー (Rude Paper)。彼らの広い音楽的スペクトラムを公開する「Paper Spectrum」が、去る2012年9月に韓国内発表された。今日の世界のポピュラー音楽界のキーワードの一つは、【脱ジャンル】だ。もちろんまだそれらを結ぶ大きな枠組みのジャンルカテゴリは存在するが、 2000年代に入ってジャンル間の結合破壊はこれまで以上に活発に進められており、それに伴う目覚しい成果と悲惨な失敗も明確に表れている。そして、これは韓国内でも同じだ。さて、ところでこのようなハイブリッド音楽の氾濫の中で、多くの人が見落として、あるいは勘違いするポイントがある。率直に様々なジャンルの組み合わせを追求するミュージシャンは皆優れた音楽的能力を持っている。あの音楽この音楽と様々なジャンルを自由自在にひとつに形成する場合、それだけそのジャンルの音楽への深い愛情と理解が先行されなければならない。しかし、果たしてそのような人々は多いだろうか?単純に混合することは簡単に出来るが、適切な割合としっかりとした味を混ぜて出すというのは誰でもできることではない。その意味で、ルードペーパー(Rude Paper)の存在は格別だ。それぞれが、クンタ?アンド?ニューオーリンズとURDなどのデュオ活動終わりに意気投合したクンタとリアルドリーマー(aka RD)は、長い準備の末、2011年4月に初めて発表された結果である「Radio( EP )」と2枚のシングルを介して彼らの複雑で魅惑的な音楽の世界観を表明してきた。その中でルードペーパーの経過から明らかになったレゲエフュージョン(Reggae Fusion)に基づいた様々なジャンルの混合は、本作に至ってさらに絶妙で、タイトに絡み合い、アルバムのタイトルのようにデュオの広い音楽的スペクトラムと質的な成長をそのまま証明している。プロデュースを担当したRDは熱いステップを主な武器に掲げる中で、彼らの音楽的根幹であった??レゲエ・ヒップホップ・エレクトロニカ・R&Bなどの結合をより強固にして、ロック的な要素まで積極的に掲げて広いスペクトルを示している。その上にまるでピッタリ合った服を着こなすかのようにクンタのボーカルは様々なスタイルの音楽の上で一度のズレもなく、生まれつきのメロディメイキングセンスとユニークなレゲエボーカルを炸裂させる。エレキギター?リフを加味することで、より強烈な印象に生まれ変わった [Radio 2012]、ダブステップ特有の変則的でダイナミックなデジタル変奏の魅力が生きて呼吸するトラック [Don't Blame Me]・[Hand]・[?? ??(信じない)]・[Dream]・[Realise]、レゲエとヒップホップが理想的に共演された [Answer]、アルバム内の叙情性が最も際立つ二つの曲 [??? ??(雨の夜に)]・[Mama, I'm Home]、またレイドバックなダンスホールナンバー [WADAMIN]、初期的なスカのリズムを起用した [??? ??(夢なのは知っている)] などはその代表的なトラックだ。特に、曲の中で感じることのできるメッセージの強さもかなり印象的だ。嘘と歪曲された情報を伝達するメディアに関しては、韓国ポピュラー音楽シーンのベテランラッパーSean2Slowと高強度の批判を加える [?? ??(信じない)]、たった一人で子どもを育てた世界中の母に捧げる心のこもった歌 [Mama, I'm Home]、タイトル通りルーザーというくびきを背負って生きていく人々に慰めを与える [You Are Not Loser] などは、その中でも見事なポイントをついている。単にサウンドとスタイルにのみ圧倒されるのではなく、音楽の中に溶けている各ジャンルの微細な特徴と要素が息づいて、瞬間まで卓越したメロディラインを存続する「Paper Spectrum」は、近年韓国ポピュラー音楽シーンでは珍しいスケールの作品である。
■ RUDE PAPER Profile
ルードペーパーは、Koonta (vocal) とReal Dreamer (producer) によって2011年に結成されたハイブリッド レゲエ ユニットである。 過去にKoontaは【クンタ・アンド・ニューオリンズ】というレゲエ グループ、RDにおいては【URD】とヒップホップ グループ、またK-Popの作曲家として各自活動していた。 二人は各自の領域で活動していた渦中、レゲエの新しい解釈を目標の一つとして、EP1枚、シングルCD4枚、アルバム1枚を発表した。 彼らの音楽はレゲエを中心にヒップホップ、エレクトロニック、ロックンロールなど、多様なジャンルを自然に吸収していて、現在の韓国を代表するレゲエ・アーティストとして知られている。 彼らの活動領域は、ローカルクラブにおけるライブ、またメジャーTV Showなど、韓国のアンダーグラウンドとオーバーグラウンドシーンの両方を網羅している。RDの緻密に計算されたトラックに、Koontaのアジア人とは思えないほどの巧みなレゲエのグルーヴは、衝撃を与える独特なバイブレーションを放つ。
-TRACK LIST-
01.Radio 2012
02.Rain drop (Interlude)
03.??? ?? (雨が降る夜:ピガオヌン パメ)
04.Don't blame me
05.Who's got the power
06.Mama, I'm home
07.Hand
08.Freaky high [feat. ??(ミリョ)]
09.?? ?? (信じない:ミッチアナ) [feat. Sean2slow]
10.She is smiling [feat. ?? of ???(ムウン Of ベチギ)]
11.??? (ワダミン) [feat. ???(ナオミ)]
12.Answer [feat. Dok2]
13.You are not a loser (2nd edit)
14.??? ?? (夢であることを知っている:クミンゴル アラ) [feat. Paloalto]
15.Dream [feat. Kala MC]
16.Realise
商品仕様
型番: | CD2902 |
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